理科実験教材研究会

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水熱量計 

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写真提供 株式会社ナリカ


★器具の特徴 
測定用体(金属体)を熱し、水熱量計を用いて混合法により比熱を測定する。物質によって熱の移動や温度の変化が異なることを調べられる。

★使い方 
測定用体をビーカーと三脚を使って湯で熱する。湯が沸騰して水温が一定になっても、測定用体の中まで温度が均一になるように、しばらく加熱を続ける。その際、金属がビーカーの底に触れないように気をつける。
測定用体を湯から上げたとき、よく湯を切ることと、すばやく熱量計の中に入れることが重要である。湯の比熱は大きいので、測定用体に付着した湯のもつ熱量は無視できない。また、すばやく熱量計に入れないと熱が逃げてしまう。この2点が実験の誤差の大きな原因になる。

★注意点 
水熱量計の中に入れる水は、測定用体を入れたときにちょうど水につかる程度にする。多すぎると水の温度上昇が小さくなり誤差が大きくなる。また、測定用体が水面より上に出ると、湯が蒸発し誤差が大きくなる。
初めに水熱量計に入れる水の温度は、室温よりも若干低めがよい。これは測定用体を入れたときに、最初は周囲から熱入り、後半では温度が上昇して熱が逃げていき、最終的に熱の出入りが相殺されるようにするためである。